ネットワーク型共同研究拠点を支える 人・環境と物質をつなぐイノベーション創出ダイナミック・アライアンス 研究者データベース

単細胞生物は環境中のどのような情報を使って空間探索しているのでしょうか？彼らの行動は一見単純ですが、複雑な環境を生き抜くためには何らかの生存戦略が必要なはずです。例えば、環境に応じて遊泳と固着の2状態を切り替える単細胞ソライロラッパムシは、「すみっこ」空間に好んで固着します。ただ、たった一細胞でどのように「すみっこ」を選んでいるのかは謎に包まれています。

How do unicellular organisms utilize environmental cues to navigate their surroundings? Although their behaviours seem simple, these organisms must have some survival strategies for living in harsh environments. To understand how they “know” spatial information, I use microfabrication techniques to design controlled micro-environments.

我々は細胞と周囲の構造物との相互作用に焦点をあて、細胞スケールのミクロな環境をデザインすることで、単細胞がもつ空間把握能力の理解を目指しています。ミクロな構造物を動かしたり、構造物の形を変えた際に見られるラッパムシの応答から、メカニズム解明に迫ります。単細胞生物とのコミュニケーション？（インタラクション）が実現できた先に面白い世界があるのでは！そんな想いを形にしていきます。

The trumpet-shaped unicellular organism, Stentor coeruleus, switches between swimming and anchoring based on environmental conditions. Stentor selects narrow spaces as anchoring sites without the need for visual cues. I’m currently investigating the mechanism behind this selection behaviour, focusing on collisions with surrounding structures.